切れ痔(裂肛)の特徴
切れ痔は硬くて大きな便を無理に出したり、ひどい下痢で勢いよく出した場合に、肛門が切れてしまった状態です。慢性化してくると、見張りイボという小さなイボができてくることもあります。また、外痔核や肛門ポリープが原因で出来てくる随伴性裂肛のタイプの方は、手術が必要になることが多いです。
切れ痔(裂肛)の主な症状
排便時に強い痛みと出血があり、排便後も痛みが続くことがあります。
切れ痔の治療
坐薬軟膏+軟便剤
肛門に軟膏タイプの坐薬を1日1〜2回入れていただきます。これで切れた傷を治します。
さらに、(便のかたい方は)軟便剤を飲んでいただき、便をソフトクリームのような柔らかい状態にしていただき、傷への負担を減らします。これによって多くの方は改善に向かいます。
手術
薬で良くならない方は、切れ痔部分を切除し、キツすぎる肛門括約筋をやわらげる処置をします。この処置は、腰からの下半身麻酔で行います。また、外痔核や肛門ポリープを伴っている方は、これが原因で切れ痔になっていますので、これも切除します。(日帰り手術が可能です。)
手術費用について
当院の症例に基づく診療実績から目安となる手術費用をご案内いたします。
項目 | 金額 |
---|---|
裂肛根治手術 | 14,100円程度 |
裂肛根治手術+痔核根治術 | 30,500円程度 |
3割負担の場合の費用となります。
患者様おひとりおひとりに最適な検査、治療を行いますので、費用には多少の変動があります。