便潜血陽性

便潜血陽性 oc-test-posi

便潜血陽性(+)で引っ掛かった

便潜血陽性

便潜血検査では、肉眼では確認できない便中に含まれる微量の血液を調べることができます。一般的には大腸がん検診で実施されている検査です。通常、健康な人であれば便中に血液が混ざることはありませんが、大腸がんがあるとがんに便が擦れて出血が起こります。便潜血検査では、大腸がんを早期に発見できます。このため、便潜血検査で異常を指摘された場合は、そのまま放置せずに受診し精密検査を受けることをお勧めしております。

大腸がんや大腸ポリープの可能性がある
便潜血陽性(+)

便潜血陽性(+)は、大腸から出血が起きている状態を示します。大腸ポリープや大腸がんなどの消化器疾患の可能性があることを指しています。大腸がんは初期段階の自覚症状はほとんどありません。このため、肉眼で確認できない血液を見つけられる便潜血検査は、大腸がんを早期発見できる重要な検査となります。病気が進行すると、急な便通異常や出血、体重減少などの症状が起こりますが、自覚症状が出てからではておくれになることもあります。早期発見・早期治療によって完治できる疾患のため、便潜血検査は重要な検査です。

大腸ポリープ

便潜血陽性(+)だった方は
大腸内視鏡検査を

大腸カメラ検査

便潜血検査が陽性(+)だった場合は、大腸カメラ検査を受けてください。大腸カメラ検査は、肛門からカメラの付いたスコープを挿入し、大腸粘膜を直接観察できる検査です。大腸の炎症やポリープ、出血箇所などを発見し、適切な診断と治療が可能です。検査の途中でポリープが見つかった場合は、その場で切除治療を行います。

大腸カメラ検査

便潜血陰性(-)大腸がんではない!
という訳ではない

大腸がんの方の約30-50%は便潜血(-)であったとの報告があります。このため、便潜血検査が陰性だったとしても油断できません。便通異常など些細な異変がある方は、早めに受診されることをお勧めしております。

血便が出た

血便には肉眼で確認できるものと、肉眼では分からないものがあります。便潜血検査では、肉眼では分からない便中の血液の有無を調べることができます。便に混ざっている血液の色によって、おおよその出血箇所を推定できますが、きちんとした出血部位を特定するためには大腸カメラが必要です。

血便

こんな血便は要注意!病院に行く目安は?

以下のような症状がある場合は、早めに受診してください。

  • 便に血液が混ざっている
  • 排便時に血液が垂れる
  • 肛門から血液が垂れる
  • 排便後、トイレットペーパーに血液が付着する
  • 赤い粘性のある便が出た
  • 下痢に血液が混ざっている
  • 黒い便(タール便)、赤黒い便が出た
  • 便器が血液で赤く染まった

など

便はどんな色ですか?

血便の色によって出血箇所が推測できます。問診では、便の色をお伺いすることで、適切な診断・治療に繋げています。それほど便の色は重要な情報となります。鮮やかな赤い色だった場合は肛門付近からの出血で、黒っぽい赤色の場合は大腸や十二指腸からの出血、真っ黒な便が出た場合は胃からの出血となります。血中の鉄分が時間の経過によって酸化することで色が変わり、肛門から遠くなるほど黒い色の便になります。受診の際には、血便のほかに下痢や腹痛など、その他の症状がある場合は詳しくお伝えください。

便の色

血便の原因は?考えられる病気

便中の出血がわずかでも深刻な疾患がある可能性があります。血便が起こる際に考えらえる疾患は、以下の通りです。

大腸ポリープ

大腸ポリープはがん化するリスクがあるため、発見した場合は直ちに切除治療する必要があります。ポリープの形によって切除方法が異なりますが、おおくのポリープは大腸カメラ検査中に切除治療が可能です。ポリープ切除治療は日帰りでできます。

大腸ポリープ

大腸がん

大腸がんの初期は、目立つ自覚症状がありません。病気がかなり進行してから、急な便通異常や血便などの症状が起こるため注意が必要です。がんが大きくなる過程で他臓器に転移することもあります。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎

大腸粘膜に炎症や潰瘍ができ、腹痛や下痢、血便などの症状が現れる疾患です。潰瘍性大腸炎は難病指定されています。

潰瘍性大腸炎

虚血性腸炎

大腸の一部の血管が詰まって、大腸粘膜に炎症や潰瘍が生じる疾患です。急な下痢と腹部の激痛、血便などの症状が現れます。

肛門付近にできる痔には、いぼ痔・切れ痔・痔ろうなどがあります。肛門辺りに痛みなどが起こります。痔がある場合は、当院にご相談ください。

いぼ痔 切れ痔 痔ろう

憩室出血

肛門から大量の出血が起こり、症状が落ち着き、また出血することを繰り返します。

血便の検査

血便の色によって、出血している箇所を推測することができます。さらに、出血箇所をしっかりと確認するためには胃カメラ検査や大腸カメラ検査が必要です。

胃カメラ検査 大腸カメラ検査

どうせ痔だからと血便を放置しない

血便がある場合、どうせ痔だからと適切な治療を行わず、放置することは危険です。血便は、大腸がんなど深刻な疾患の症状として出ることがあります。さらに、血便は進行した大腸がんの症状として現れる重要なサインとなります。このため、血便を放置せず適切な検査と診断、治療を受けてください。

黒色便が出た

黒色の便をタール便と言います。健康な便は、バナナのような形状で茶色または黄土色をしています。便の形状や色が日頃と違う場合は、消化器官などの不調がある可能性があります。黒い色の便が出る場合は、胃や食道・十二指腸などに出血が起こっている可能性があります。

黒色便の原因は?考えられる病気

黒色便は、食道・胃・十二指腸など上部消化管で出血が起きている可能性があります。突然黒色便が出た場合は、胃・十二指腸潰瘍などが疑われます。さらに、長期間続く場合にはがんを発症している可能性も考えられます。このため、黒色便が出た場合は、早めに当院までご相談ください。黒色便が出た際に考えられる病気は、以下の通りです。

胃・十二指腸潰瘍

胃潰瘍は胃粘膜がえぐれるように深く傷付いている状態です。胃痛などの症状を起こし、潰瘍から出血するとタール便や吐血を生じることもあります。胃痛は満腹時に出やすい傾向があります。ピロリ菌感染、非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)やステロイドの副作用などで生じることが多く、ストレスも発症や悪化に大きく関与します。
十二指腸潰瘍は十二指腸の粘膜に潰瘍を生じている状態で、原因や症状は胃潰瘍とほとんど同じです。空腹時に胃痛を起こすことが多く、夜中に痛みで目を覚ますこともあります。

胃・十二指腸潰瘍

胃がん・食道がん

食道や胃のがんから出血してタール便を生じることがあります。食道がんは早期にはほとんど自覚症状がなく、進行してからつかえ感、飲み込みにくさ、声がれ、咳などの症状を起こすことが多いです。胃がんも初期症状に乏しく、進行するとみぞおちや胃周辺の痛み、胃の不快感、食欲低下、胃もたれ、吐き気などを起こします。進行してもほとんど症状を起こさないこともあります。

食道静脈瘤

食道粘膜の静脈が太くなる疾患で、ほとんどが肝硬変の合併症として起こります。

黒色便の検査

黒色便が出た場合、まずは胃カメラ検査を行います。また、鎮静剤を用いた検査でリラックスした状態で検査を受けていただくこともできます。胃カメラ検査が苦手な方や不安がある方も、安心して受けていただけます。

胃カメラ検査

便潜血Q&A

便潜血検査陽性が出たら、何科を受診すれば良いですか?

便潜血陽性が出たら、まずは消化器内科を受診してください。便潜血検査陽性が出た場合は、大腸がんなど重篤な疾患がある可能性もあります。このため、陽性が出たら早めに精密検査を受けてください。

便潜血検査でがんを発見できる確率はどれぐらいですか?

便潜血検査でがんを発見できる確率は、約3%とされます。大腸疾患は中高年以降に発症が多くみられ、40代以降の年代では約2人に1人は大腸ポリープが見つかります。便潜血検査で陽性が出た場合は、放置せず必ず消化器内科を受診し、大腸カメラ検査を受けてください。

便潜血検査陽性を放置するとどうなりますか?

陽性が出ても何もせず放置すると、大腸がんを見つけられず深刻な状態となることがあります。大腸がんは初期症状があまりないため、便潜血検査の結果は重要です。安易に判断せずに、便潜血検査陽性が出た場合は早めに受診してください。

便潜血2回法とはどういうことですか?

便潜血2回法では、採便を2日間行います。それぞれ便中に含まれる血液を調べ、大腸ポリープや大腸がんなどの病変による出血の有無を調べます。

便潜血検査はどれぐらいの頻度で行うものですか?

便潜血検査は、大腸がんの早期発見に繋がる重要な検査です。特に、40代以上の方が大腸がんの発がんリスクが高くなるため、年に1度、毎年受けることをお勧めしております。また、便潜血検査陽性が出た場合は、早めに精密検査を受けてください。

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